エッセー

人類はコロナすらも手段とする。

2020年8月22日

リアルでもネットでも、議論の中心は新型コロナです。
多種多様な意見異論が飛び交い、皆がアンテナを張っています。
この状態は、長期にわたって続くでしょう。

人類の長所とは何だろうか?
考えれば色々出てくるでしょう。

物を投げる事、手先で器用である事、理性を有している事、創造する事。
そしてあらゆるものを利用する事。

人類はすごいですよね。
唐辛子は、自身を守る為に辛くしているのに、人類はそれをさらに辛くするのですから。
ボトックス注射で使われるボツリヌストキシンは、0.8マイクログラムが致死量の最強の神経毒です。
人類は何でも利用します。コロナでも。

コロナすらも、手段とする。武器とする。

ストレスのはけ口、誰かを攻撃したい、とても清々しいから。
理由はなんでも良かったのでしょう。
ちょうどそこに、コロナというナイフが落ちてきた。だから刺したと。
まさにグッドタイミング、なんと素敵なプレゼントだろうか。
これさえあれば、誰でも刺せる。文字どうり殺せると。

それほどまでに疲弊していたのか?
それほどまでにストレスを抱えていたのか?
それほどまでに愚かなのか?
そんなに気持ちいのか?

だが冷静になればわかるはずだ。
何の意味があるだろうか。
少し考えればわかるはずだ。そう、少しで良いのだ。

他人を攻撃した所で、自分にも相手にも社会にも悪影響でしかない。
ただ一時的に快楽は得られたとしても、すぐに慣れてしまう。
単純ま快楽ほど、中毒化しやすく、面倒だ。
それに時間の無駄だ。


当然だが、全ての人間がそうであるわけではない。
一部にすぎないだろう。だが、こういうのは記憶に残りやすいから、たちが悪い。
だが、目の前にナイフがあれば、すぐに刺してしまうような人間が多いという認識を、多くの人がするべきなのかもしれない。

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