エッセー

日本の賃金と生産性の低さは、100均で例えると分かりやすい。

2019年9月4日


・この記事は、TAKUMIの偏見や独自の解釈が含まれている可能性があります。
・ご自身で、考え、調べ、判断してください。

2019年10月1日から、最低賃金の上昇により、全国平均が901円になります。
東京と神奈川では初の1000円を超えます。

3年連続の、3%の賃金の上昇です。
しかしながら、多方から様々な声が聞こえています。

3%は多い少ない、格差が広がる、会社が倒産する、人が他県へ出ていく。等々、様々な意見が叫ばれています。

私は個人としては、日本の最低賃金は『かなり低い』と思っています。
実際には、最低賃金で働く人が多すぎるのですが......。
実はアメリカも州で最低賃金が違いますが、平均すると日本と同じくらいです、しかし、最低賃金で働く人が少ないです。

また、日本は生産性が低いとも言われています。

生産性と最低賃金が見合わないと、当然、企業の負担が増えますね。

しかし、なぜ、日本の生産性は低いのか。

それらは、100均を例にすると、良く分かると思います(本当は世界の国々と比較もしたいのですが、為替や、その国の制度や物価を考慮しないといけないので、ここでは割愛)。


バラエティ番組で、100均を海外に持っていったらどんな反応を示すかと言った番組をしていました。

高い品質でありながら、100円という価格に、外国人の方たちが、「信じられない」といった反応をします。

はい。本当なんです。本当に、向こうの国では、同じものだったら200円とか、300円で売ります。

だって良い物ですから、見合った対価を求めます(物価の違いを考慮したとしても、本当に良い物は高く売ります)。


日本ですと、昔から良いものを安く売るという、風習があります。
一見それは、消費者にはうれしい、と思いますが、考えてみると......材料費は削りようがありません。土地代もそうです。安く売るには何を削るかと言うと、人件費......給料です。

人件費を削って、商品を安く売るという手法は、人口が増加している時には、有効です。
人口が増えてゆく世の中では、物は作れば作るだけ売れます。
その為、少ない利益率でも、低価格により、どんどん物が売れて、大きな利益を生むという手法です。

しかしながら現在の日本は、人口の減少、消費者が減少しています。
消費者が減っている中では、いくら良いもの安くても、世の中に沢山の商品が飽和して、売れ残ります。

こうした時に起こるのは、受注生産です。
多く作っても売れ残る為、受注に合わせて生産します。
しかし、低価格により、利益率が低い為、赤字になってしまいます。

それを生産性が低いとして、作業性の改善だなんだと、しわ寄せが労働者にやってきます。

日本人は『勤勉』『真面目』『器用』等と誠実さや、技術において高い評価を得ています。

よくよく考えてみましょう。
会社と労働者はどういう関係なのか。

会社は給料を、労働者は労働を『対価』に契約しています。

はたして現在の日本において、労働に対しての給料が見合ったものなのか?

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