『トルコ』と言えば何を思い浮かべますか?
イスタンブール?ケバブ?トルコアイス?イスラム教?親日?
色々あると思います。
2019年のゴールデンウィークに私は、有給を2日取得し、事実上の12連休にしました。
そして、トルコ、ジョージア、アゼルバイジャンの3か国を、陸路で周遊しました。
トルコからジョージア、そしてアゼルバイジャンへ。バスと鉄道で3か国を国境越え。
このページでは、トルコの基本情報と一人旅の様子を書きたいと思います。
トルコの基本情報
正式名称は、トルコ共和国。
英語では通称、ターキー(Turkey)。
人口は、約7600万人。
国土は日本の2倍強の約78K㎡(広い!)
首都はアンカラ(イスタンブールではないよ!)
最大の都市はイスタンブール(首都じゃないよ!)
前身のオスマン帝国は、13世紀末にアナトリア(小アジア)に現れたトルコ人が率いた集団が起源とされています。
トルコ人を君主に置く、多民族帝国国家となったオスマン帝国は、徐々に勢力を拡大。
15世紀には東ローマ帝国を滅ぼし、首都のコンスタンティノプール(現在の、イスタンブール)を奪取。
17世紀にはその領土は最大となり、東西はアゼルバイジャンからモロッコへ、南北はイエメンからウクライナ、ハンガリー、チェコスロバキアにまでとなる。
―『比較ジェンダー史研究会』様より引用―
―『比較ジェンダー史研究会』様より引用―
しかし、その後は、戦争や独立により徐々にその領土を失ってゆきます。
19世紀には既にその姿は、かつての面影は無く、瀕死の病人と呼ばれていました。
―『Alternativve History』様より引用―
―『Alternativve History』様より引用―
そして1914年7月28日に第一次世界大戦が勃発。
そして1914年10月、オスマン帝国はドイツ帝国やオーストリラ帝の、中央同盟国として参戦。
1918年10月30日にオスマン帝国は降伏。
1918年11月11日に、戦争は終結、中央同盟国の敗北。
連合国による占領と解体により、領土を約1/8にまで縮小されました。
解体のする領土の中には、現在のトルコ共和国の第三の都市でイズミールも含まれていました。
しかし1919年から始まったギリシャとの希土戦争により、1922年にイズミールを奪還。
そして1923年、共和制宣言により、多民族帝国国家のオスマン帝国は、新たにトルコ民族の国民国家、トルコ共和国になりました。
その際、オスマン帝国の首都であった、イスタンブールはかつての帝国時代の名残を避ける為にトルコの首都にはせず、長い歴史のあるアンカラを首都にしました。
現在のトルコの最大の都市は、イスタンブールです。
第二の都市にして首都である、アンカラよりもはるかに発展していますが、アンカラも発展目覚ましく、今後が楽しみです。
トルコ一人旅
2019年4月26日(金曜日)に私は、仕事が終わったら、会社から直接空港へ行きました。
荷物はバックパック(大きなリュックサック)一つを背負うだけです。
しかも、中身はパソコンとカメラ及び、機材が90%以上を占めている感じです(笑)。
着替え?洗面台でボディーソープで洗っていました(笑)。
慣れると面白いですが、皆さんは、マネしなくて良いですよ。
トルコへは直行便がとても高い(時期も相まって高騰してました)ので、中国とロシア経由で、イスタンブールへ。
飛んでイスタンブ~ル♪
そして4月28日、イスタンブールのイスタンブール新国際空港(IST)へ。
2018年10月に完成した新しい空港です。
もともとあった、イスタンブール・アタテュルク国際空港よりもさらに大きく、世界でも有数の規模を誇る空港です。
2019年4月に貨物便などの一部を除き、旅客便を含むほぼ全ての便を引き継ぎました。
アタテュルク空港は将来的には、なくなる予定です。
私は4月28日と29日の2日間をイスタンブール。
29日の夜に深夜便の長距離バスで首都のアンカラへ。
30日の朝にアンカラに到着、夜まで観光。
30日の夜に深夜便の長距離バスでトラブゾンへ。
5月1日の朝にトラブゾンに到着、夜まで観光。
1日の夜に深夜便のバスで国境越えをして、ジョージアへ。
なんともハードなスケジュールでした。
若さで乗り切った感じです。
そういえば、トルコのレストランって、パンが無料の食べ放題なんですね。驚き。
観光都市、イスタンブール
イスタンブールで最初に訪れたのは、軍事博物館です。
イスタンブールの軍事博物館は、主にトルコ民族の軍事関係を展示している、博物館です。
遊牧民族時代から、オスマン帝国、トルコ共和国の軍事資料が多数展示されています。
そして私がここに来た最大の目的はメフテルの演奏です。
メフテルとは、オスマン帝国時代に独自の発展を遂げた軍楽隊です。
世界最古の軍楽隊とも言われています。
毎日16時から公開練習が行われており、自由に鑑賞が出来ます。
会場が暗くなると、メフテルの解説映像が始まり、10分程で終了。
軍楽隊が行進をしながら会場入りです。
4,50人程の兵隊による演奏は圧巻です。
今までメフテルの演奏の動画を沢山見てきましたが、やはり生は迫力が違います!
演奏は30分程です。
そして演奏が半ばに達した時、私の大好き『ジェッディン・デデン』の演奏が始まりました。
日本でも、CMなどでも使われていたので知っている人も多いと思います。
Youtubeを調べていただければ色々なバージョンのジェッディン・デデンがあります(日本の自衛隊音楽隊との共演版やロシア軍音楽隊との共演版等。上の動画は私が良く見るやつです。)
演奏が全て終わると、軍楽隊は退場。
会場には3名、3組の軍楽隊が残り、記念を撮影を取ることが出来ます。
とても凛々しく立派です‼
軍事博物館からタクシィム広場へ向かう途中、共和国通り(cumhuriyet)にはたくさんのチューリップが植えてあります。
実はトルコの国花はチューリップなんです。花言葉は思いやりです。
因みに日本の国花は桜です。
とても綺麗でした。
そしてタクシィム広場です。
新市街地の中心部に位置するこの広場は、バスや地下鉄などの交通拠点でもあります。
中央にはトルコ共和国の建国を記念して作られたモニュメントがあります。
すぐそばに、モスクがあります(工事中でしたが)。
トルコはイスラム教の国です。
トルコ人の99%はイスラム教徒という調査結果もあります。
その為、至る所にモスクがあります。
モスクを見る事が初めてでした。
とても立派なモスクばかりでとても綺麗でした。
イスティクラル通りには沢山の人で賑わっています。
大きな通りの両脇には料理店や雑貨、ブランドショップが所狭しと並んでおり、中央には路面電車が走っています。
朝は人通りが少ないですが、日中や夜は人がとても多いです。
夜が最も人が多く、活気があります。
大通りに面した裏道がいっぱいありますが、そこにもお店がいっぱいあります。
トルコのイスティクラル通りです。 観光客がとても多く、人で埋め尽くされます。 夜でも人が減らず、活気が増します。 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
上の画像は360度カメラで撮影した写真です。
写真をタッチorクリックしながら動かすと、視点を動かす事ができます。
私の1日目はこんな感じでした。
宿泊先はドミトリルームにしました(他の宿泊者と相部屋の宿です)。朝食付きで1000円でした。
2日目は新市街から歩いて、旧市街の方に行きました。
新市街の中心の、タクシィム広場から旧市街の、グランドバザールまで歩いて1時間程です。
バスもあります。
長い商店街を歩いていると、中間あたりにガラタの塔という見晴らしの良い観光スポットを見つけました。
とても混んでいて、長い行列だった為、行きませんでした。
もし時間があれば行ってみてください。
そして新市街と旧市街を結ぶ、ガラタ橋に到着しました。
長さ490メートルのとても長い橋です。真ん中あたりに海に飛び出た、広場があります。
海一面を見渡す事ができます。
トルコのイスタンブールのガラタ橋の中央部の展望所です。 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
そして旧市街に入りました。
橋を渡ってすぐに、屋台がたくさんある広場がありました。
やっぱり至る所に国旗がありますね。
本当にトルコの人は、トルコが好きですね。
私は旧市街に来て最初に訪れたのは、エジプシャン・バザールです。
広くはないのですが、所狭しとお店が詰まっています。
トルコのイスタンブールのエジプシャン・バザールです。 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
16世紀末に作られたバザールです。
18世紀中頃にエジプトから香辛料を、多く輸入しはじめました。
この頃から、エジプシャン・バザールと呼ばれ始めました。
沢山の種類のスパイスが売られており、お土産も沢山売られています。
一度行ってみても良いと思います。
そして15世紀からある巨大なバザールの、グランドバザールです。
現在は店舗数が減少傾向ですが、今でも4000店近くあります。
お土産探しには困りませんが、料金が相場より高めです。
ですが、値切り交渉しても良いと思います。
私はイスタンブールのオトガルで、深夜便により、トルコの首都のアンカラに行きました。
ここが首都です。アンカラ
トルコの首都のアンカラは、トルコの中央部にあり、政治の中心地でもあります。
私は深夜便でイスタンブールを出発し、朝の5時過ぎに、アンカラに到着しました。
アンカラのオトガルから市街への電車は6時が始発でした。
私は電車に乗って市街へ。真っ先にクズライ広場へ来ました。
クズライ広場はオトガルと電車で繋がっており、交通網が発達しており、観光地も付近に点在しており、料理店も多く、アンカラの中心部と言えます。
やっぱり、国旗が好きですね。
クズライ広場を見た後、朝食を食べられるお店を探しつつ、アナトリア文明博物館へ向かいました。
博物館は、寄り道しなければ、クズライ広場から歩いて40分程です。バスを使うと20分程です。
アナトリア博物館は、旧石器時代から、紀元前7世紀頃のアッシリア帝国時代の貴重な出土品を展示しています。
紀元前15世紀ヒッタイト王国時代の物を多く貯蔵しています
そして、アナトリア博物館の後は、アンカラ城塞跡へ行きました。
こちらは、アナトリア博物館から歩いてすぐです。
古代ローマ時代に築かれた砦が、起源と言われており、その後に、内側の城壁、そして外側の城壁が築かれたされています。
現在残っているのは、その跡になっていますが、なかなかスリリングです。
スリリング?っと思う方もいると思いますが、こんな感じです。
トルコの首都、アンカラの、アンカラ城塞跡で撮影しました。 柵なんてものは無く、日本なら立ち入り禁止レベルですね。 古い建物が多い地区なのですが、進撃の巨人っぽい街並みです。 ブログを運営しています。よろしければ。 https://zawabini.com #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
観光客も多く、社会科見学の小学生の団体もいました。
さすがに外壁までは上がりませんでしたが。
アンカラ城塞で撮影した動画を、YouTubeにアップロードしています。
ひとしきり景色とスリルを楽しんだ後は、クズライ広場を目指しつつ、昼食を食べました。
そしてクズライ広場から、アタテュルク廟に行きました。
歩きだと30分程です。
バスや電車もありますが、同じく30分程です。
アタテュルク廟はトルコ共和国の初代大統領のムスタファ・ケマル・アタテュルクのお墓、霊廟です。
因みに2代大統領のイスメト・イノニュのお墓もあります。
私は一日しかいませんでしたが、とても楽しめました。
朝からあちこち行きまして、そして夜になりまして、出発です。
アンカラのオトガルへ行きました。
再びメトロツーリズムの深夜便に乗り、黒海沿岸の都市、トラブゾンへ。
黒海沿岸の都市、トラブゾン
トラブゾンはトルコの北東部にある、黒海沿岸の都市です。
北東部の経済の中心で、港湾都市でもあります。
11時頃に、オトガルに到着しました。
そして、今日も、深夜バスで出発です。
今夜は陸路で国境を越えて、ジョージアの首都、トビリシへ行きます。
トラブゾンはイスタンブールやアンカラに比べると、観光スポットは少ないです。
一日しかいない為、時間の都合上、トラブゾンで人気の、スメラ修道院と鍾乳洞には行けませんでした。
実際に行ってみた方の、ブログを乗せておきます。
私はオトガルについてすぐに、昼食を食べ、メイデン公園に行きました。
オトガルからだと、歩いて30分くらいです。
この日は5月1日です。
世界的にはメーデー(労働者の日)です。
トルコでも、レイバーデーで祝日でした。
トルコ国内、各地で行進や集会が行われており、トラブゾンでもメイデン公園で大規模な集会が行われていました。
祭りと言うわけではないので、楽しめる催しなどはありません。
しかし、とても沢山の人が行進をするその様子や、集会の活気や熱気は、海外らしさ味わえます。
集会が始まると最初に、国歌斉唱がありました。
私はトルコの国歌が好きなんです。
ドラクエっぽいんですよね。かっこいいです。
是非聞いてみてください。
その後、私はトラブゾンの海を見に行きました。
スルタン・スレイマン・ザ・マグニフィセント公園の近くに行きました。
メイデン公園から歩いて10分程です。
ボートクルージングを行う事も出来ます。
トルコのトラブゾンの海 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
トラブゾンと大きなオブジェが置かれており、写真を撮りに沢山の人がいました。
トラブゾンは海沿いなので、魚料理がオススメです。
旅の様子をYouTubeにアップロードしました。
そして夜、再び、深夜バスに乗り、国境を越えて、ジョージアへ。
いずれ
今回は、3つの都市を4日で周ったので、物足りない感じがしました。
トルコの本当に広い為、回りきるのはとても大変ですが、いずれは、トルコをもっと旅したいです。
親日で、物価も安く(イスタンブールは高いですが)、料理も美味しいので、とても良い旅でした。
次はジョージアです。